2025/02/10 16:40
こんにちは!
お待たせしているか、していないかはわかりませんが詐欺被害にあいました後編です。
今回はお客様ではなく店舗側が受けた被害ですので、お店側にご注意いただきたいお話になります。
説明にするとちょっとややこしいので少し物語っぽく書いてみましたので、
最後まで読んでいただけると幸いです。
話は2024年、秋から冬にかけて起こります。
ある日、オンラインショップに「コンビニ後払い」での注文が入った。
後払いサービス業者の審査を通過したため、安心して商品を発送した。
しかし、その注文には少し違和感があった。季節外れの商品やサイズがバラバラの組み合わせ——
普通の買い物ではあまり見られない不自然な選び方だった。
なんとなく胸騒ぎがしたので、荷物の伝票番号を使って配送状況を追跡することにした。
ところが、いつまで経っても「配送完了」にならない。気になって配送業者に問い合わせたところ、「受取人が引っ越したため、荷物は転送しました」との返答が返ってきた。
「引っ越し?」
不審に思った。なぜなら、コンビニ後払いは商品を受け取った後に支払い用の伝票が発行される仕組みだし、このタイミングで引っ越しは不可解。もし本当に引っ越しているなら、支払いができない可能性がある。そこで、さらに詳しく調べてみることにした。
【疑惑の検証】
次のような点を確認した。
- 注文から1~3日で商品が届くはずなのに、本当にその短期間で引っ越したのか?
- そもそも、その住所に注文者が住んでいたのか?
- その家の現在の住人は、注文者と関係があるのか?
調査の結果、驚くべき事実が判明した。
注文者は、その住所にもともと住んではいなかった。
現在の住人は何年も前から住んでいて、注文者とは一切関係がなかった。
つまり、これは「引っ越し」ではなく、最初から何かしらの理由で選んだ他人の住所を使った詐欺だったのだ。
【詐欺の手口】
冷静に考え、犯人の手口を整理した。
- 適当な住所を使い、注文をする。登録時の電話番号は使い捨てのもの。
- 商品が届く直前や住人が不在の時間を狙い、配送業者に時間指定をすることで住人には荷物を受け取らせない。
- その後、すぐに配送業者に電話し「引っ越した」と偽って届け先を変更させる。
- 転送先は、県外のウィークリーマンションなど、足がつきにくい一時的な住居。
- 転送時の送料のみ支払い、商品代金は踏み倒して逃げる。
完全に計画的な詐欺だった。
【さらなる確信】
事態はさらに奇妙な方向へと進む。
なんと、最初の注文を発送した日の夜中、別の名前で新たな注文が入ったのだ。
しかし、そのお届け先を見て驚愕した。
住所を見ると、なんと先ほどの注文と〇〇県〇〇市までまったく同じ。さらに、注文金額もほぼ同じだった。
与信審査は再び通過したため、一旦商品を発送してしまった。
しかし、その直後、最初の荷物が「転送」されていることが発覚し、急いで配送業者に確認を取った。
すると、なんと…
転送先の住所が、最初の注文と同じで、マンションの部屋番号だけ違っていたのだ。
ここで、確信してゾッとした。
これは、間違いなく詐欺だ。
すぐに対策を講じることとなった——。
ちなみにこの後さらに数件の同じような注文が続いた。
もちろん、商品の発送はしていない。
はい、ここまでが一連の流れです。
サービス会社によって異なりますが、後払いでの注文は初回だと金額の上限があります。
それも知っていてギリギリより少し下の金額で注文してきていたようです。
もしこれを読んでいただいたネットショップを運営している小売業の方がいらっしゃいましたら、お気を付けください。
こういった詐欺が無くなることが一番ですが、購入される方も販売する方も十分にご注意していただけたらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。